長崎掖済会病院
放射線科は、X線、CT、MRI、超音波などの放射線技術を用いて、体内の画像を撮影し、病気の診断を支援する医療分野です。この科では、がんの発見や心血管疾患、骨折、内臓の異常など幅広い疾患の検出に寄与します。放射線科医は、撮影された画像を解析し、正確な診断情報を他の医師と共有することで、患者の負担を軽減しながら効果的な診断が可能になっています。放射線科は、現代医療における診断と治療の中核を担う重要な部門です。
入院患者さんに使用薬剤の効果や副作用の説明、服薬状況の確認等を行い、面談で得た情報を医療従事者へフィードバックしています。また、持参薬の確認を行い、持参薬から当院処方へ切り替える際には、患者さんの病態に合わせて最適な処方提案を行っています。
CT(コンピュータ断層撮影)は、X線を利用して体の断面画像を撮影する高度な画像診断技術です。脳、胸部、腹部など全身の詳細な内部構造を鮮明に描き出し、腫瘍や出血、骨折などの診断に役立ちます。短時間で広範囲の撮影が可能で、早期診断や治療計画の立案に重要な役割を果たします。
MRI(磁気共鳴画像診断)は、強力な磁場と無線波を使用して体内の詳細な画像を生成する診断技術です。特に軟部組織の構造を高い解像度で観察でき、脳、脊髄、関節などの詳細な診断に優れています。X線を使用しないため、放射線のリスクがありません。
X線透視撮影は、X線を使用して体内の動きをリアルタイムで観察する診断技術です。消化管の動態や血管の状態、造影剤の流れを確認する際に用いられ、異常の発見や治療の補助に活用されます。動きのある画像が得られるため、バリウム検査やカテーテル操作時など、幅広い医療分野で重要な役割を果たします。
骨密度検査は、骨の密度や強度を測定する診断方法で、特に骨粗しょう症の評価に用いられます。この検査には、低線量のX線を利用するDXA(デュアルエネルギーX線吸収法)が一般的です。検査は迅速で非侵襲的であり、骨折リスクの予測に役立ちます。